ストレッチポールの高さに違いがある理由

ストレッチポールテクニカルアドバイザー・ランニングトレーナーの奥野です。

前回の記事で「ストレッチポールの種類と違い」について説明しました。
今回はその補足的な内容として、高さが違うことによる身体への影響を解説します。

寝転がったポジションを視覚化することで、身体の状態を客観的に捉えることができます。
なので、購入する種類を決める際の追加材料になるのではないかと思います。

ストレッチポールの高さが違うことによる身体への影響は?

高さが違えば、身体の状態も違ってくる

ストレッチポールの高さは、購入する時に迷う要素の第1位といっても過言ではありません。
だからこそ、実際に乗り比べてもらって、その違いを身体で感じてもらいたいと思っています。

ですが身体の感覚だけではなく「高さが違うことで、身体の状態がどう変わるのか?」も知っておけば、高さに種類がある理由も納得してもらえるはずです。

まずは復習になりますが、ストレッチポールの高さは・・・

  • EX:15.0cm
  • MX:12.5cm
  • ハーフカット:7.5cm

の3種類でした。

基本的には仰向けになってエクササイズを行いますので、その高さの分だけ背骨が床から離れている状態になります。

つまり・・・
ストレッチポールの高さ=手足と背骨(体幹)の高さの差ということになります。

↓ 下の画像で見比べてみると、その違いが分かりやすいかと思います ↓

ポールが高くなると、肩から腕にかけての角度がキツくなっていますよね。
(逆に言えば、低くなると角度は緩やかになります)

少しの差のように見えるかもしれませんが、この少しの高さの違いが寝転がった時の身体の状態にも大きく影響してきます。

ちなみに高い方が胸まわりは広がりやすく、背骨(胸椎)にかかる重さも自然と大きくなります。

「たくさんストレッチされている方が柔らかくなりそう!」
「胸まわりは大きく広がった方が気持ちよさそう!」
「背筋がグッと伸びる感じが猫背に効きそう!」

そんな風に思われる方が結構多いのですが・・・これ間違いなんです。

過度なストレッチ感は逆効果に

筋肉はどこまでも伸びるわけではありません。
伸ばされすぎると当然、切れてしまうわけです。

そうならないために、筋肉には長さを検知するセンサーが内蔵されています。
伸びているのか縮んでいるのかを監視してくれている感じですね。

無理に伸ばそうとしたり、過度なストレッチ感があれば、筋肉は逆に緊張します。
結果として、うまく力を抜くことができなくなってしまうのです。

ストレッチポールの効果を高めるには「脱力できていること」が大切です。
なので、過度なストレッチ感が逆効果になることも十分にあり得ることなのです。

また、身体に合っていない高さのストレッチポールを使うことによって背骨にかかる負担が増えます。
この状態も十分にリラックス(力を抜く)することが難しくなり、効果が出づらくなってしまいます。

ストレッチポールに寝転がった時に、ツッパリ感や窮屈感があれば高さを低くしてみてください。
特に普段から猫背で背中の丸い方、筋肉の硬さやハリが強い傾向にある方は気をつけましょう。

腕の可動域や腰の反り具合にも影響する

ストレッチポールの高さによる身体への影響はまだあります。

上の画像のように、腕を横に広げた時の動かせる範囲(可動域)が変わります。
高さが低い方が動かしやすく、大きな可動域を確保することができます。

なので、胸や肩まわりが固い方は高さが低いタイプを使う方が効果的です。

さらに、脚を伸ばした時の腰の反り具合も変わってきます。
高さがある方が骨盤が前傾し、腰の隙間が大きくなり負担が掛かります。

なので、反り腰や股関節まわりが固い方も高さを低くする方が良いです。

ということなので、ストレッチポールは高さがあるほど効果があるわけではありません。
※勘違いというか、そう思い込んでいる方が本当に多いのです

『自分の身体にとって無理のない高さのタイプを選ぶ』ことが非常に大切です。
その判断基準として【 乗った時の力の抜きやすさ=リラックス感 】を目安にしてください。

正直なところ、こればっかりは実際に“乗り比べ”をしてみないと分からないと思います。
自分自身の“身体で体感”をして、納得した上で購入することを強くオススメします。

言葉・知識としての理解だけでなく、自分の身体で理解をしている方が絶対よいですよ。

まとめ

  • ストレッチポールの高さ=手足と背骨(体幹)の高さの差
  • 高さがある程、肩から腕にかけての角度がキツくなる
  • 過度なストレッチ感があると、効果が出づらくなってしまう
  • 高さによって、腕の可動域や腰の反り具合に影響する
  • 身体で理解するためにも、乗り比べをすることがオススメ

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