腓腹筋(ふくらはぎ)をストレッチする方法

ランナーを怪我から守るコンディショニング&トレーニングの専門家・ランニングトレーナーの奥野です。

冬のマラソン真っ盛り、関西圏でも大きな大会が目白押しですね。

2/11(日)「姫路城マラソン」「愛媛マラソン」
2/18(日)「京都マラソン」
2/25(日)「大阪マラソン」
3/ 3(日)「篠山マラソン」「東京マラソン」
3/10(日)「びわ湖マラソン」

ざっと挙げると、こんな感じでしょうか。

ちなみに私は「大阪マラソン」にチャリティーランナーとして出場予定です!
【 3時間30分00秒 】を目指して、楽しく走り切りたいと思っています。

中には複数レースを予定されている強者もいるようですが・・・
怪我をしないように、くれぐれもご注意ください。

ということで、走る予定のランナーの皆さま、がんばりましょう!

【 これまでのストレッチは下記からご覧いただけます 】

  1. ストレッチに関する基礎知識
  2. ストレッチをする時の注意点
  3. ハムストリングス(もも裏)をストレッチする方法
  4. 大殿筋(お尻)をストレッチする方法
  5. 中殿筋(お尻の横)をストレッチする方法
  6. 内転筋(内もも)をストレッチする方法
  7. 大腿四頭筋(前もも)をストレッチする方法
  8. 体側の筋肉をストレッチする方法
  9. 腸腰筋(股関節)をストレッチする方法

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ふくらはぎの筋肉(腓腹筋)を知る

毎度お馴染みになってきた感じがしていますが・・・
ふくらはぎの筋肉も1種類ではありません。

「腓腹筋(ひふくきん)」「ヒラメ筋」の2種類から構成され、「下腿三頭筋(かたいさんとうきん)」と呼ばれています。

↓下図の左脚が「腓腹筋」、右脚が「ヒラメ筋」です↓

今回は「腓腹筋(ひふくきん)」を解説していきます。
※「ヒラメ筋」は次回、解説します

「腓腹筋」は膝の裏からアキレス腱を経由して、かかとに向かって付いています。
そして、図をよく見れば分かりますが、内側と外側に分かれています。

1つの筋肉ではありますが、使い方が偏ることで内側と外側のバランスが崩れます。
※バランスが崩れたランナーの方、実は結構多いんですよ

そして繰り返しになりますが、ふくらはぎの筋肉は2種類の多層構造になっています。
俗に言うインナーマッスル(深層筋)アウターマッスル(表層筋)ですね。
では「腓腹筋」と「ヒラメ筋」を重ねてみましょう。

ちょっと分かりにくいかも知れませんが・・・
青くなっているのが「ヒラメ筋」で、深層部にあるインナーマッスルです。
そして今回、解説している「腓腹筋」は表層部にある“アウターマッスル”です。

一般的に深層筋は安定させる役割を、表層筋は動かす役割を担っています。
※少し専門的な内容ではありますが次回、解説できればと思います

さらに、それぞれの筋肉(筋腹)の位置にも違いがあります。

「腓腹筋」は膝裏の少し下あたり、ふくらはぎに力を入れるとモリッとする部分です。
一方の「ヒラメ筋」は、ふくらはぎの下中央(アキレス腱の少し上あたり)です。

「腓腹筋」はイメージしやすいと思いますが、「ヒラメ筋」は分かりづらいかもしれません。
※この辺りも次回の記事で、少し解説する予定です

最後に「腓腹筋(ひふくきん)」の主な働きについてですが、「足首を下に向ける(底屈)」と「膝を曲げる(屈曲)」の2つがあります。

ランニングでいえば、後ろ脚で地面を蹴る時に働いている筋肉です。
しかし、地面を強く蹴っていたり、飛び跳ねるようなタイプの方は悲鳴を上げやすいですね。

とても力強さがある筋肉ですが、疲労しやすいということを覚えておいてください。

がんばって走った時には結構、疲れが残りますので、丁寧なストレッチを心掛けましょう!

ふくらはぎ(腓腹筋)のセルフストレッチ

① 脚を前後に大きく開き、背筋を伸ばします

チェックポイント

  • 脚の横幅は肩幅程度にして、後ろ脚のかかとは地面に着けましょう
  • 軽く胸を張って背筋を伸ばし、よい姿勢を意識しましょう
  • つま先と膝の向きは正面に向けるようにしておきましょう

② 上体を前に倒し、後ろ脚のかかとで地面を押します

チェックポイント

  • 両手は前脚の太ももに軽く添えるようにしましょう
  • 後ろ脚のかかとで地面を押しつける意識をもちましょう
  • 20秒間ほど止めてから元に戻し、逆脚も同じように行いましょう

★ 効果を高めるワンポイントアドバイス★

すでに解説したように「腓腹筋」は、内側と外側に分かれています。
これらを均一に万遍なくストレッチするためには“つま先の向き”が重要になります。

伸ばしている時に、“つま先が正面を向いているか”を確認するようにしましょう。

よく見受けられるのは、つま先が外側を向いているケースです。
これでは「腓腹筋」が全体的にストレッチすることができていません。
筋肉のバランスが崩れる原因になりますので、ご注意ください。

さらにもう1点、“膝の向き”にも気をつけましょう。
つま先と膝が違う方向を向いていると、捻れや歪みに繋がります。
どちらも正面に向いた状態に微調整をして、ストレッチをしてください。

ちょっとしたことですが、小さな積み重ねが怪我の予防に大切です。

★ さらにしっかり伸ばしたい時には・・・★

上記のやり方で十分にストレッチ感を得られますが『段差を活用する』ことで、さらにしっかりと伸ばすことが出来ます。

つま先を段差に引っ掛けて足首を反らし、かかとがつま先よりも低い位置にくるようにします。
この時にも“つま先を正面に向ける”ことを忘れないようにしてくださいね。

上の写真では「半円のストレッチポール(高さ 7.5cm)」を使っていますが、「縁石や段差など」を利用すれば屋外で行うことも可能です。

ちなみに、片脚ずつの方が安定感があって伸ばしやすいのでオススメです。
もし両脚一緒に行う場合には、壁や手すり等をもって安定する環境で行うようにしましょう。

まとめ

今回は「ふくらはぎ(腓腹筋)」のストレッチをご紹介しました。

ふくらはぎには、下半身の血液を心臓へ送り返すポンプの役割があります。
それが“第二の心臓”と呼ばれる由縁です。

ランニング後の疲労を軽減させるだけではなく、むくみや冷え症にも効果的です。
ぜひ、ふくらはぎを伸ばす習慣を取り入れてみてくださいね。

もし自分自身で伸ばしづらい部位があったり、硬さがなかなか取れない場合には「専門家(トレーナー)」を頼ることも一つの選択肢です。

プロの手を借りることで、セルフでは難しいところまでアプローチしてくれます。
まさに「痒いところに手が届く」存在といえるかと思います。

「プライベートセッション」は“トレーニング(鍛える)”を指導するだけではありません。
ストレッチも含めた“コンディショニング(整える)”にも力を入れています。

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それでは、今回はこれにて終了です。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回は【 ふくらはぎのストレッチ②(ヒラメ筋) 】の方法とポイントをご紹介します!

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