マラソンシーズン報告(2024'秋~2025'冬)
ランナーのための“身体づくり”の専門家・ランニングトレーナーの奥野です。
気づけば3月・・・随分と更新が滞ってしまいました。
11月以降、マラソンのシーズンに入って私自身も大会への出場予定があったり、実業団選手や市民ランナーの方々への指導機会も増えたり、練習会への出張指導だったり・・・
色々とリズムが変わって、記事を書くタイミングを失ってしまいズルズルと・・・
良くも悪くも習慣って怖いというか、大事だなと改めて思った次第です。
ランナーの皆さんにお伝えしたいことは、まだまだいっぱいあります!
なので、また気持ちを新たにマイペースでの更新にはなりますが、よろしくお願いします。
ということで、久しぶりの更新は私自身の“今シーズンの報告”から始めたいと思います。
2024年秋~2025年冬は“3つの大会”を走りました!!!
神戸マラソン
まず1つめは11月17日に開催された「神戸マラソン」です。
この日は11月にしては異例の暑さで、気温20℃・湿度80%の中でのスタートでした。
前半は懸念していたより順調に走ることができ、中間点を【 1時間44分52秒 】で通過。
しかし、かなりの発汗量で、給水ポイントでも普段以上に水分摂取を心掛ける。
しかし、しかし・・・ここからが“地獄”の始まりでした。
23kmあたりから吐き気が襲い、水分補給をする度に気持ち悪くなる。
でも、時間とともに気温は上がっており、脱水症状が怖いの歩いて飲むことに。
さらに、29kmあたりでは太ももがピキッっと攣りそうに。
エネルギー補給にジェルを飲みたいが、内臓が受け付けてくれない。
30km以降は走って歩いての繰り返し・・・最後の神戸大橋も楽しむ余裕はゼロ。
リタイアすることなく、自力でゴールできただけ良しとしようという感じでした。
【 3時間54分49秒(AVG 5:31/km) 】と散々な結果となりました。

大阪ウィンターロングトライアル
2つめのレースは1月11日に開催された「大阪ウィンターロングトライアル」です。
この大会は長居公園で行われ、私は練習を兼ねて “30kmの部” を走りました。
12月に体調を崩して静養した期間はあったものの、それ以外は順調に走れていました。
当日の体調もまずまず、気候も走りやすい好条件だったと思います。
目標は【 4:45/kmのペースを維持し続ける 】こと。
無駄な力は使わずに、脚力に余裕を持って走ること。
フルマラソンを見据えてのペース走という感覚でした。
有り難いことにちょうど4:45/kmのペーサーがいるとの情報を知り、ついていくことに。
普段は1人で走ることが多い私にとって、集団で走るのはとても貴重な機会です。
しかし、いざスタートしてみると4:40/km前後で、わずかに早い感じ。
少し離れて走ることも考えたのですが、せっかくなので・・・と、5kmを通過。
身体が温まって動きがスムーズになってきて、ペースが僅かに早くなり4:35/km。
本来ならば、ここで自重してペースを押さえるべきところです。
が、忍耐力の足りない私・・・そのままのリズムで10km、15km、20kmと進みます。
ちなみに、今回は長居公園内を10周+αする周回コースでした。
必ずのように向かい風が吹くポイントがあり、そこで脚力と精神力が削られます。
残り2周(約5km)あたりから脚が重くなってきて、4:55/kmまでペースが落ちます。
何とか粘ってゴールまで、無事に30km完走しました。
【 2時間20分54秒(AVG 4:41/km) 】
目標はクリアしたものの、反省点が残る内容となりました。
この大会のMCを務めていた“きゃっするひとみー”さんと。
久しぶりにお話しもできて良かったです。

姫路城マラソン
3つめのレースは2月23日に開催された「姫路城マラソン」です。
今シーズン本命のレースであり、締め括りのレースでもあります。
目標は【 3時間30分00秒(サブ3.5) 】を切ること。
前半は緩い上りなので抑え気味に、中盤に少しペースを上げて、終盤は維持する。
無理せず脚を残しながら走れるかどうかがポイントでした。
この日は大寒波襲来ということで、スタート時の気温は1℃。
幸いにも風がほとんど無く、陽が当たるところで待機して寒さを凌いでいました。
Aブロックからスタートだったので、混雑も少なく走り出しましたが周りのペースが早い。
後方からどんどんと抜いていきますし、引っ張られて自然とスピードが上がります。
前回の30kmの教訓を活かしてグッと堪えたつもりが【 47分59秒 】で10kmを通過。
5:00/kmのつもりだったので2分ほど早いですが、思っていたよりも上っている感じがない。
とはいえ、先は長いので気持ちを落ち着かせてセーブに徹することに。
17kmの折り返しで上りが終わり、ここから30km過ぎまでは下り基調。
明らかに周りのランナーのペースが上がり、私もついていくことに。
4:40/km前後を保ちながら中間点は【 1時間40分45秒 】で通過。
余程のことがない限り、目標タイム(サブ3.5)は大丈夫そうな気がする。
終盤をうまく走ることができば、3時間25分あたりを狙えるかも?という感覚。
この辺りから向かい風が吹き始め、小集団の中で脚力を温存する作戦に。
ラップタイムを逆算しながら、リズムに任せて淡々と走ります。
30kmの通過が【 2時間23分09秒 】と7分ほどの貯金。
3時間25分が現実味を帯びつつも、徐々に疲労も見え始めます。
少しだけペースを落とし、無理をせずに着実に前へ進み続けますが、残り5kmのあたりでさすがに脚が重くなってきて、5:00/kmまでペースダウン。
それでも最低限のところで踏みとどまり【 3時間12分20秒 】で40kmを通過。
沿道にいた山陽特殊製鋼の篠藤コーチの姿を見て、息を吹き返します。
しかし、脚は限界・・・残りは気持ちでゴールまで走り切りました。

【 3時間23分44秒(AVG 4:48/km) 】
目標をクリアできた嬉しさはありましたが、今の全力を出し切れた満足感が強かったです。
というのも・・・
ここ2年(3大会)ほど、コンディション不良で思うように走れない大会が続いていました。
なので、記録よりも“自分が納得できる走り”がしたいという思いがあったからです。
来シーズン以降、自己ベスト(3時間16分36秒)を更新する走りができればと思います。
大阪マラソン(応援)
姫路城マラソンの翌日、2月24日は「大阪マラソン」の“応援”に行きました。
定期的にトレーニング指導をしている「実業団選手」や「市民ランナー」の方々。
そして、様々な形で関わりのある「トレーナー仲間」の皆さん。
さらに、“完走サポーター(勝手に命名)”として関わらせていただいた「桜ライン311」の皆さん。
実にたくさんの知人が、各々の思いをもって走っていました。
※昨年は私も“桜ライン311のチャリティーランナー”として走りました
ギリギリまで迷っていたのは、どこで応援するのか?という点です。
1カ所にずっといれば良いのでは?と思うかも知れませんが、凄い数のランナーです。
大よその現在地を確認できるアプリがあるものの、見過ごしてしまう可能性もあります。
※実際に数人の方は見つけることができませんでした
必ず一度は声を掛けたい!と思っていたので、
「みなと通り(前半15~18km地点)」と、「今里筋(後半36~39km)」の2カ所で皆さんを待ち構えることにしました。
今回、応援していた方々は・・・
3時間を切るようなシリアスランナーから、4~5時間程度の一般的な市民ランナー、マラソンに初挑戦で6時間くらいの方までいました。
※ちなみに男子の実業団選手は大体2時間30分までにはゴールします
こんな感じで走るスピードが全然違うので、それぞれのランナーの“通過予想時刻”と睨めっこしながら、移動するタイミングと経路をずっと考えていました。
結局、一番早い方のゴール直前に間に合うかも?のところで移動を開始。
42km手前あたりの地上に出たのですが、秒差で間に合わず通過した後でした・・・
そこからは沿道を逆行して歩き、走ってくるランナーの皆さんを探し、エールを送りました。
気づいたら大阪城から城見通、今里筋、勝山通の近く(35km地点くらい)まで、歩いていました。
※前日のマラソンの疲れはさほど感じず、良いアクティブレストになりました

“応援”ってされる側だけでなく、する側も元気になるのが面白いところなんですよね。
この日も前日同様にとても寒く、雪が降ってくる時間帯もありました。
そんな中で走るランナーの皆さんを応援することで、私もたくさんのパワーをもらいました。
マラソンの42.195kmという距離は本当に長旅です。
自分自身との戦いに打ち勝つだけのメンタル面のタフさが求められるスポーツです。
色々なことが頭の中をよぎりますし、心が折れそうになる時もあります。
そんな時に応援の声が届けば、がんばれるものです。
私も走っている中で、そんな経験をたくさんしてきました。
自分自身、走ることが好きですし、これからも大会に出続けようと思っています。
そして、沿道で“応援”する機会もできるだけ作っていければなと思っています。
もちろん“身体づくり”を通して、ランナーの方々のサポートもしていきます。
走る目的は十人十色・・・お1人お1人の思いに寄り添い、愉しいランニングライフを下支えできるような存在を目指していきます。
ということで、長くなりましたが、2024年秋~2025年冬のシーズンレポートでした。
次回の更新をお楽しみに!
【 自己ベストを“あと5分”更新したい市民ランナー向け 】
- 走り込みによる走力アップに限界を感じている方
- 慢性的な不調や繰り返す怪我に悩まされている方
- 見よう見まねの我流トレーニングから脱却したい方
適切な身体づくりを実践することで、ランニングエコノミーが向上します!
ランニングの“質”を高めれば、月間走行距離を減らしても走力アップは可能です!
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