走らないRunトレ 第6話 ~背筋 編③「パピータッチ」~
ランナーのための『身体づくり』の専門家・トレーナーの奥野です。
夏の高校野球は、今日でベスト8が出揃います。
優勝候補のチームが次々と負けたりと、波乱の展開となっています。
その理由の1つとして挙げられているのが、今春から採用された「新基準の低反発バット」です。
明らかに飛距離が出にくくなって長打が減り、大会6日目までホームランがありませんでした。
これは金属バット導入以降(1974年)最も遅い記録で、ここまでのホームランは6本です。
※ちなみに昨夏の大会は23本でした
ツールが変われば戦い方(戦略)はもちろん、色々と変化が現れてきます。
ランニングも“厚底シューズ”の登場以降、走り方(技術)やフィジカル(身体)への取り組みが変わってきましたよね。
負担が掛かる部位も変化してきているので、“厚底シューズ”に見合った『身体づくり』の必要性を感じていますし、もっと啓蒙していきたいと思っています。
また怪我や故障をしてしまった後も、身体の使い方をしっかりと戻しておかないとフォームが崩れたままになってしまい、同じ部位の怪我を繰り返す原因になってしまいます。
※ここには自戒の念も込められています・・・
しっかり走るためには、ベースとなるフィジカル(身体)が絶対的に必要です。
ここで紹介するトレーニングが、少しでもお役に立てることを願っています。
背筋③「パピータッチ」
今回のエクササイズは、いわゆる筋トレとは少し色味の違ったものになります。
特定の筋肉に負荷をかけて強化するのではなく、“背中を動きやすくすること”が目的です。
一言でまとめるならば、筋力ではなく『動きを鍛える』ということになります。
少し専門的な表現をするならば、“肩甲骨と背骨の協調性を高めること”が狙いです。
これまで紹介した2種目でアプローチしてきた肩甲骨がベースとなりますので、まだやっていない方はチェックしておいてくださいね。
それでは「パピータッチ」のやり方を解説していきます!
【目 的】 背中のしなやかな動きを引き出す
【回 数】20回 (10往復) ×1セット
❶ 肘つきのうつ伏せになり、みぞおちは床につけます

両肘をついてうつ伏せになり、みぞおちは床につけます。
脚は腰幅程度に開いて、足首は寝かしておきます。
肩(肩甲骨)を下げて胸を軽く張り、アゴは引きます。
❷ うつ伏せの姿勢を保ったまま、片腕を伸ばします

支える側の肩(肩甲骨)を下げたまま、逆側の腕は遠くに伸ばします。
目線を上げて、伸ばしている側の指先を見るようにします。
みぞおちは床につけた状態で、身体が左右にブレないように気をつけます。
❸ 逆側も同様に、左右交互に動きを繰り返します

腕を元に戻し、姿勢を整えてから逆側の腕を伸ばしていきます。
左右交互に10回ずつ(合計20回)を目安に行いましょう。
【 注意点 】
- 目線は伸ばしている側の指先を見るように意識しましょう
- 支える側の肩を下げ、みぞおちが床から離れないようにしましょう
- 腕はできるだけ遠くに伸ばすように心掛けましょう
参考までに・・・後ろ側から見るとこんな感じになります。
背骨が横に曲がる動き(側屈)が出ているのが分かるかと思います。

肩(身体)を左右に振らないように中心軸(背骨)は保ちながら、腕をしっかりと遠くへ伸ばすことで支えている側(写真では左)に曲がる(側屈)動きが自然と出てきます。
極端に側屈する必要はありませんが、背骨の動きを感じながら行ってみてください。
さらに余裕が出てくれば、遠くに伸ばすだけではなく、指先の高さも意識してみましょう。
みぞおちが床から浮かない範囲で、できるだけ天井の方向へ高く上げましょう。
身体の反りが大きくなることで、背骨(胸椎の)しなやかさが出るようになります。
まとめ
走らないラントレ 第6回目は、しなやかな背中の動きを引き出すトレーニングをご紹介しました。
ただ単に1つ1つの筋肉を鍛えるだけではなく、『動きを鍛える』こともランニングの“質”を高めるためには大切な要素になってきます。
走る練習だけでは、身のこなし(≒身体の使い方)を改善していくことは難しいです。
私が指導しているランナーのための『身体づくり』では、走り込みの効果を最大限に引き出すためのベース(フィジカル)を整えることができます。
- 自己ベストを更新したい!
- 繰り返すケガを予防したい!
- 我流トレーニングから脱却したい!
こういった方に《完全マンツーマン》で、お1人お1人に合わせたエクササイズをお伝えしています。
受けてみたい!と思われた方は【 下記のボタン 】からお申込みください。

ということで【 背筋編 】のトレーニングは、今回で一区切りです。
次回からは、また違う部位のエクササイズを紹介していきますので、お楽しみに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
↓ 走らないRunトレに関するお問い合わせは【 LINE 】をご利用ください ↓
【 自己ベストを“あと5分”更新したい市民ランナー向け 】
- 走り込みによる走力アップに限界を感じている方
- 慢性的な不調や繰り返す怪我に悩まされている方
- 見よう見まねの我流トレーニングから脱却したい方
適切な身体づくりを実践することで、ランニングエコノミーが向上します!
ランニングの“質”を高めれば、月間走行距離を減らしても走力アップは可能です!
実業団選手に指導しているプロトレーナーが教える本物のトレーニング&コンディショニングを、
ご自身の身体で一度ご体感ください。
初回セッションは「オンラインカウンセリング」が“無料”で付いてくるので大変お得です。
指導エリアについては、あなたのご都合に合わせて選択していただけます。
(森ノ宮・京橋・南森町・谷町六丁目などの大阪市内のレンタルジム)
曜日や時間帯も含めて、お気軽にご相談ください。
▼ご質問・お問い合わせは【 LINE 】からお願いします▼